バラの栽培方法 6月の管理方法

今年は開花も早くて満開も例年になく早くなったところもあるのでは

我が家のバラたちも4月中旬からも咲き始めGW明けで終わった感じです。

現在は、4月に咲いたバラたちの2番花が咲き始めたバラもあります。

華やかだった5月の花が一段落しますので、

さて、2番花を咲かせるためにも花後の剪定や1番花を摘み取る「花がら切り」
という作業が大切です。

また、1番花が終った頃、バラの木に体力回復のために
肥料をしっかり与えます。
「開花してくれてありがとう」という気持ちをこめて
与えましょう。
この時の肥料を「お礼肥」と呼びます。
(与える必要はないですよ〜と言われる育種家の方もいらっしゃいます)
我が家では、バラの家の木村氏がオススメしている
IB肥料は窒素(N)10  リン酸(P)10  カリ(K)10
を株元に置いてます。



肥料を撒く時のポイントは、
一箇所に集中してではなく、全体に広げて撒いてください。

ところで、今月はウドンコ病、黒点病(黒星病)が暗躍します。
風通しを良くしてウドンコ病の軽減をはかり
水やりは静かに行います。
また、雨上がりの薬剤散布で黒点病をかなりおさえることが
できますのでしっかり行いましょう。


(木バラ・苗木)

○つぼみは全て摘み取ります
  つぼみがつくかもしれませんが、この花を咲かせると木が疲れて
  将来しっしかりした木に育つ保証ができません

 ・水やり
   梅雨に入れば必要ありませんが、それまでは乾いたら
   たっぷりあげましょう
 
 ・薬剤散布
   殺虫剤と殺菌剤を混合して2週間に1度散布しましょう
 
 ・肥料  
   液体肥料を7〜10日に1度水やりがてら与えます。

[花がら切り]
 2番花を咲かせるためににも1番花を摘み取るこの作業は大切です
 上のほうの細い枝からは細い枝と小さいつぼみしか出てこないので
 5枚葉が出ている少し上から、芽の出ている方向と平行に切り取ります。
 
(木バラ・成木)

○ベーサルシュートの処理
 今月はベーサルシュートの処理、お礼肥を与えるなど重要な
 作業があります。詳しくは、シュートの処理をご覧ください

 ・水やり
   梅雨までは十分な水を与え続けます
 
 ・薬剤散布
   ウドンコ病や黒点病が多く発生します。
   アブラムシもつきますので早めの散布で予防しましょう

 ・肥料
   1番花が終ったところで、「ありがとう」という気持ちをこめて
   与えましょう。
   速効性の化成肥料がよいでしょう。
  
[ベーサルシュート]
  根元からはベーサルシュートが伸びているものもあります。
  ベーサルシュートが元気なのはとても良いことですが、
  これをそのまま放っておくとほうき状に小さなつぼみがつき
  開花してしまいます。
  葉を6段残して摘み取る作業をします。
  (あくまで目安です。全体の株を見て、樹形を整えて下さいね)

(ポットローズ 苗木)

○今月も植え付けは可能です
  気に入った苗木が手に入れば今月も植え付けができます。
  新苗の鉢増しをご覧ください

 ・水やり
   乾いたら十分に梅雨に入るまでは毎日あげることになるでしょう
 
 ・薬剤散布
   殺菌剤、殺虫剤をあわせて散布します
 
 ・肥料
   液体肥料を7〜10日に1度水やりがてら与えます。

(ポットローズ 成木)

○花がら切りと水やりは忘れずに

 ・花がらきり
   木ばら成木と同じです

 ・水やり
   葉も青々と茂り、花がらを切った後で新芽も伸びて、
   木は旺盛に水を吸い取ります。
   梅雨に入るまでは思っているよりずっと乾きやすいので
   水やりはほとんど毎日必要です。

 ・薬剤散布
   殺菌剤、殺虫剤をあわせて散布します

 ・肥料
   液体肥料を7〜10日に1度与えます
   
(つるバラ 苗木)

○今月も植え付けは可能です
  気に入った苗木が手に入れば今月も植え付けができます。

 ・水やり
   梅雨までは十分にあげましょう
 
 ・薬剤散布
   殺菌剤、殺虫剤をあわせて散布します

 ・肥料
   5月の植え付け時にしっかり入れてありますので
   今月は必要ありません


(つるバラ 成木)

○ベーサルシュートを大切に
  つるバラも花がら切りが必要です。
  ただし、つるバラのベーサルシュートは切ってはいけません
  これが、来年の主役になるからです。

 ・花がらきり
   咲き終わった花枝は5枚葉を2〜3枚残して切っておきます

 ・ベーサルシュートの処理
  大切に伸ばしておきます

 ・水やり
   梅雨までは十分にあげましょう
 
 ・薬剤散布
   殺菌剤、殺虫剤をあわせて散布します

 ・肥料
   速効性の化成肥料がよいでしょう。
   また、苦土石灰も一緒にまいて、土を活性化させてあげます

(オールドローズ 苗木)

○今月も植え付けは可能です
  気に入った苗木が手に入れば今月も植え付けができます。

 ・水やり
   梅雨に入れば必要ありませんが、それまでは乾いたら
   たっぷりあげましょう

 ・薬剤散布
   殺菌剤、殺虫剤をあわせて散布します

 ・肥料
   5月の植え付け時にしっかり入れてありますので
   今月は必要ありません

(オールドローズ 成木)

○自分のバラの特性を知っておきましょう
  オールドローズは春の花が終ると来年まで咲かないもの、
  7月頃返り咲きをするもの、
  断続的に四季咲きのものがります。
  自分のオールドローズがどういうものかを確かめましょう

 ・花がら切り
   来年まで咲かない一番咲きものは花がら切りの必要はありません
   花がら切りをすると実がならずせっかくの楽しみをなくしてしまいます。
   返り咲きをするものは、花がらをとった後に伸びてきた枝に
   花がつくとは限りませんが、木の充実のためには花がら切りを
   することは効果があります。
   種類ごとに性質が異なりますので、次の開花に備えることが
   大切です。
 
 ・水やり
   梅雨までは十分にあげましょう

 ・薬剤散布
   オールドローズは原種に近いから丈夫だろうと言うのを
   聞きますが、そんなことはありません。 
   アブラムシが大好きです。
   カミキリムシは茎に卵を産んで、茎の中で何年も幼虫が
   成長していく、いわゆるテッポウ虫の巣になります。
   また、柔らかい葉は黒点病の温床になります。
   しっかり薬剤散布しましょう。

 ・肥料
   花の後でお礼肥を上げましょう。

スコティッシュファミリーのホームページに我が家のバラ一覧をアップしました。
こちらから覗いてください









   

 
 
 

 






6月のバラの手入れポイント

華やかに咲き誇っていたバラはほとんどのものは5月中旬から下旬に終わり、
6月には遅咲きのグループが開花を続けてくれます。
ブラインドを処理した枝はこの月に小ぶりながらしっかりした花を咲かせます。
葉が十分茂っている株からはシュートの発生が盛んになり、
この時期は咲きがら摘みとシュート・ピンチや除草などの作業がたくさんあり、
中旬には梅雨に入るので、その前に済ませておきましょう。
ウドンコ病のほか黒点病の発生も目立ってきますので、
入梅後の定期散布も予定をしっかり立てて行いましょう。

〇咲きがら摘み(花後の剪定)
  先月に引き続き咲きがらをこまめに摘みましょう。
 咲き終わった花枝は5枚葉を1枚つけてカットします。
  まだ苗の段階の株や切花を採りすぎた株は
 葉をなるべく残したいので最初の5枚葉の上で切ります。
  つるバラやシュラブも四季咲き性のものは
 ヒップ(実)をつけると新しい枝の伸長が止まって咲かなくなるので、
 ほとんどの花が終わったら1回、徹底的に行います。
  一季咲きのものや野生種はこれを行わず、
 実を付けさせたら秋に楽しめる上、
 夏の繁茂しすぎを抑制することができます。
  いずれにしろ、花が散る前に早く切ると次の花が早く咲きます。
 葉を最低3枚残し長い花枝は半分で切りましょう。

〇シュートの処理
  一番花が終わるころから7月までがシュートの発生時期です。
 シュートは来年以降の幹となるので大切に育てましょう。
  HTやFLなどのブッシュでは
 シュートをそのまま放置して箒状に花を咲かせると
 充実した幹になりにくいので、
 シュートが20pほど伸びて先端に蕾が見えた頃まだ柔らかいうちに、
 先端を3-5p指で摘み、分枝させます。
  分枝で出た枝には花を咲かせてかまいません。
 これをシュートピンチといい、
 これをしないと箒状に沢山花を咲かせて幹は充実しません。
  ピンチは1回だけで十分です。
  ミニやシュラブやつるバラではこれを行わず、真っ直ぐ伸ばしてやります。
  また、この時期に蕾を持たないブラインドには
 5枚葉を1枚つけて切り戻しておくと
 6月中旬にはきりっとした花が咲きます。
 ※ベーサルシュートの処理についてはこちらを参考にしてくださいね

〇病虫害の防除
  梅雨の時期は薬剤散布が予定通り行えないことが多いのですが、
 雨の合間を見てあまり間隔があかないよう努めましょう。
 この時期は黒点病、ウドンコ病が発生しますので
 ダコニールにそれぞれの治療剤を上乗せします。
 



  治療剤は散布後の効果を確認するため1週間観察します。
  効果が認められないなら別のグループの薬剤に切り替えます(ローテーション)。
  害虫では気温の上昇に伴ってハダニが急激に繁殖します。
 チュウレンジバチなどのほかに中旬以降ゴマダラカミキリが飛来して産卵します。
  この対策として殺虫剤をアドマイヤー、モスピラン、ダントツなど
 ネオニコチノイドといわれる殺虫剤を間隔をあけて
 2回ほど散布して成虫を防除しましょう。

 


 
 



 



〇施肥と潅水
  庭植えの株には冬の元肥を十分施してあれば、
 この時期には特に必要ありませんが、
 お礼肥をやるのであれば、1株あたり化成肥料(8-8-8)なら50gで十分でしょう。
  梅雨のさなかに夏の元肥と勧めている本もありますが、
 この時期は気温が高いので分解が進み、
 栄養の大部分が夏の栄養生長へ回ってしまいます。
  鉢植えには置き肥と液肥を復活させ、
 水遣りは梅雨時期なので過湿にならぬように与えます。
  鉢植えは、雨が降っても葉面積が増えているので、
 鉢に水が落ちない上に照ったら乾きやすくなっています。
  しおれすぎないように注意しましょう。

〇除草・清掃
  気温の上昇に伴って雑草の生育は旺盛になるので早めの除草を心がけます。
  大きくならないうちに取るのが除草の基本です。
  また株元をいつもきれいに保つよう心がけましょう。

     (出典:日本園芸協会 ローズガーデン講座テキスト)

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