新苗と大苗の違いについて(一年生苗と二年生苗)

ホームセンター等の園芸店やネットで販売されているバラの苗・・・


その表示に「新苗」「大苗」または「一年生苗」「二年生苗」と表示されています。


ホームセンターで売られているのはパッと見て新苗や一年生苗は小さくて弱々しい感じ、


一方、大苗や二年生苗はしっかりしてて幹も太いです。


また、新苗は安いですが、大苗は値段も高いですね。


では、新苗と大苗の違いとは、そして購入するときはどっちを選ぶのか?などについて説明しますね


新苗とは(一年生苗)


 9月〜10月頃に台木に芽接ぎをして、掘り上げて4月に販売する「芽接ぎ苗」と、

1月に台木に接木をして4月に販売する「接木苗」の事を言います。

 どちらも「新苗」として流通しますが、新苗は接木してから1年目の苗なので、

「1年生苗」とも言われます。

 また、4月に販売されることより「春苗」とも呼ばれます。

 そして、値段が安いのがメリットです。1000円前後で購入できますね。

 大苗を買うのに比べてだいぶ安く買うことができるので、

 お気に入りの品種があれば、いろいろな品種をそろえるのにはメリットがあります。

 一方、一年生なのでしっかりした株に育てるのに手間がかかります。

 購入した時は小さな鉢(ポットに植えられているのも)に植えられているので、

植替えして鉢増しをしたり、株を大きく育てるために

秋までは花を咲かせずに蕾をまめに摘み取らなくてはいけません。

 (蕾がついた新苗が販売されている場合は最初の花だけ咲かせるのはOK。

  どんな花なのか見たいですからね〜でも、花が咲いたらすぐに切って

  あとは切り花として楽しんでくださいね。一年生なので花を咲かせることは

  かなりの体力を使うので後々の成育に影響が出てきます)


大苗とは(二年生苗) 


 新苗と同じく秋〜冬に接ぎ木した苗を、次の秋ごろまで育てた苗のこと。

 または、新苗を春に植え付けして一年育ててから掘り上げて

 11月から2月前後に販売するものが大苗です。

 いずれも、1年以上育てられた苗なので「二年生苗」と呼ばれます。

 また、11月頃から出回り始まるので「秋苗」とも呼ばれます。

 先程の新苗よりも株がしっかりしているので価格は高いです。


新苗と大苗.png

では、どちらを買うのかということですが・・・


私の買い方を紹介しますね

〇新苗

 ・価格が安いので色々な品種をそろえたい場合に購入

 ・自分なりに樹形をつくりやすい。

 ・新苗でも最近ではどんどん新品種が出てきて、育てやすくなっているので

  初心者でも大丈夫です。

 ・春は1~2輪花や蕾がついていて実際に花を見て購入できる

  (ラベルの写真と実際に咲いたバラのギャップが大きくてショックを受けることがない)

 ・万が一枯らしてしまった場合も価格の高い大苗に比べてショックがない。

〇大苗

 ・大好きなバラで株と価格を見てマッチングしていた場合に購入

 ・初心者でも育てやすい

 ・庭が狭かったり、ベランダ等で育てるので、本当に大好きなバラを購入する。


 ということで、どちらを選ぶかにつては答えはないと思います。

 それぞれ育てる環境もありますし、価値観の違いがあると思うので。

 初心者には大苗がオススメという方もいらっしゃいますが、

 しっかりと管理すればバラは元気に大きく育って、

 きれいな立派な花を咲かせてくれます。


 昨年、ローズコンシェルジュの資格をとるまでは初心者(今でも栽培は初心者ですが)でしたが、

 バラを枯らしたことはなかったです。

 ある意味バラは強健だと思います。


購入後の新苗の植替え(鉢増し)についてはこちらから



バラを購入する時の参考にしてくださいね。