バラの香りについて(香りの基礎知識)
バラの香りの効用について
※アロマテラピーとアロマコロジーとの違いは? アロマテラピーは精油を中心にし、いままでの経験的、伝承的な効果に立脚したもので療法的な意味合いをもつものであるのに対して、アロマコロジーは精油に限らず、香料全般の有用性を科学的に実証する“香りの生理心理的効果の研究成果”に支えられて健康で快適に豊かな生活を送るために、広く香りの効果を生かそうという、“香りの活用術”をさしていいます。簡単に言うとテラピーは治療的な意味合い、コロジーは活用術みたいな意味ですかね |
美肌効果にバラの香り?!
前回、バラの香り効用の一つに「皮膚バリア機能の回復(スキンケア効果)」がありますと書きました。
今回はちょっとだけ詳しく書きますね。(参考文献:バラの香りの美学 (かもめの本棚) [ 蓬田バラの香り研究所 ])
人間の皮膚の免疫をつかさどる「ランゲルハンス細胞(免疫細胞)」皮膚における細胞性免疫反応を強力に促進する働きがあります。
皮膚には肌の水分を保持したり、外からの異物(汚れ・紫外線など)の侵入を認識して皮膚の正常な状態を維持したりするバリア機能があります。
つまり、ランゲルハンス細胞は脳とつながる神経線維と皮膚細胞と接触しており
脳と肌のつながりに大きな役割を果たしています。
バラの香りの成分が嗅覚を刺激すると脳が知覚してそれが皮膚の末端まで影響します。
バラの香りを嗅いで「気持ちいい」「うっとりする」というような喜ばしい感情が皮膚に好影響を及ぼすのです。
また、バラはストレスの軽減にも良いとされていたとおり、美容の大敵といわれるストレスの軽減にもよく
さらに、脳とランゲルハンス細胞とのつながりから皮膚バリア機能を促進し皮膚を正常な状態に保ってくれるのですよ!
さらにさらに、睡眠にも好影響があるとしたら・・・睡眠不足が肌に悪いことはよ〜くわかってますよね〜
女性にとってバラの香りは美容の大きな味方ですよね!
バラを庭やベランダで育てて良い香りに包まれて生活したくなるでしょう?
もっともっとバラの香りについて知りたい!っていう方はこの↓本を読んでくださいね。
バラを購入する際に香りが強香というバラを選びたくなるでしょう〜
バラの香りで記憶力アップ!〜バラの香りの効用〜
バラの香りには記憶力がアップする効果が期待できます!
ドイツのリューベック大学の研究チームが行った実験です(サイエンスにも掲載されたもの)
(内容)
○被験者にトランプの神経衰弱のようなペアになるカードの位置を覚える記憶トレーニングを、
寝る1時間前からやってもらいます。
○トレーニング中にバラの香りを嗅いでもらう
○トレーニング終了30分後に被験者には寝てもらい、やがて深い眠りに入ったときに
こっそり同じバラの香りを嗅がせます。
○翌朝、ペアのカードの位置をどれだけ覚えているかをテストした結果、
香りを嗅がなかった被験者に比べて平均10%以上正解率が上がったということです。
深い眠りに入っているときにバラの香り」を嗅がせることで
トレーニング中の状態が呼び起こされるように脳(海馬)が活性化し
記憶の向上につながったのではないかと考えられます。
このような実験は子育てにも活用することができるのはないでしょうか。
記憶の固定化だけでなく、お子様のかんしゃくを抑えたいとか、
寝つきが悪い時とか、などにバラの香りを使えば高ぶる神経を鎮めて
リラックスした状態に導いてくれるのではないでしょうか。
お子様の勉強部屋にバラの香りを置いたり、寝床にバラの香りを置くことで、
勉強した内容が脳に固定化されたり、
リラックスしてよく眠れるのではないでしょうか。
(参考文献:バラの香りの美学 (かもめの本棚) [ 蓬田バラの香り研究所 ])
モダンローズの7つの香りのタイプ!
この分類により複雑なバラの香りは理解しやすくなりました。
最近では交配が進みこの分類に収まり切らない香りも登場しています。
それぞれのタイプについて簡単に説明しますね
1.ダマスク・クラシック
香りの強さ・・・中程度〜強い
ゴージャスな華やかさとうっとりとする豊潤な甘い香りです。
いわゆる古典的なバラらしい香りの代表的なもの。
ティーの香りがほどよく混じる。
2.ダマスク・モダン
香りの強さ・・・強い
ダマスク・クラシックの香り成分を受け継ぎながら、華やかな甘みの中にすっきりとした清涼感があり、
より情熱的で洗練された香りとなっている。
3.ティー
香りの強さ・・・中程度〜強い
中国由来のロサ・ギガンティアやチャイナ系の香りの特徴成分を多く含んでいる。
紅茶の香りの特徴を感じさせる、ソフトで親しみやすい香りです。
4.フルーティ
香りの強さ・・・強い
ダマスク系の香気成分とそのエステル化合物(フルーツの香りに多い)を多く含有し、
ピーチやアプリコット、アップルなどのフルーツの香りを想起させる。
若く弾けるような愛らしさと、くせのない甘さが魅力です。
5.ブルー
香りの強さ・・・強い
青系のバラに類似する香り。
ダマスク・モダンとティーに香りが混在し、独特の甘く透明感のある上品な香りを形成しています。
6.スパイシー
香りの強さ・・・中程度〜強い
ダマスク・クラシックを基調としながら、香辛料のクローブ(丁字)のような香りが強く感じられます。
7.ミルラ(アニス)
香りの強さ・・・中程度〜強い
ハーブの一種であるセリ科のアニスに似た香りです。
アニスの甘さをやや抑え、ほろ苦く青くささを強めたような香りです。
イングリッシュ・ローズの一部の品種に認められます。
(参考文献:バラの香りの美学 (かもめの本棚) [ 蓬田バラの香り研究所 ])
でも、言葉で説明してもなかなかイメージできませんよね〜
この7つタイプの香りを蓬田バラの香り研究所が7つのタイプ+ブルガリンの香りをビーンズにして
タワーにしたものを販売しています。



こちらから購入することができます。
バラが咲かない冬場はこのタワーを嗅いでます。
自分好みでビーンズを組み合わせてオリジナルの香り袋も作れます。
言葉では表現できない香りもこのタワーのビーンズでわかりますよ。
アスリートにとって試合前のバラの香りはNG!?
ある実験で昼寝前のリラックスしている被験者に対して、
覚醒効果のあるコーヒーを飲ませると、意識の集中が一気に高まることが
脳波の動きからわかりました。これは、コーヒーに含まれるカフェインの効果と考えられます。
さらに、ジャスミン精油の香りを嗅ぐと意識の集中はいっそう高まったとのことです。
ジャスミン精油は覚醒的な作用があるとされています。
ところが、このジャスミン精油にティーローズエレメントをわずかに加えると、
脳波は昼寝前のリラックスの状態に戻ったとのことです。
結論です、緊張感や集中力、瞬発力は必要な場面においてはバラの香りは逆効果になるということですね。
アスリートの方々が試合前にレモンを食べているところを見かけたことがあると思いますが、
レモンには疲労回復のほかに集中力を高めるための覚醒効果や高揚効果があることがわかっています。
お子様がスポーツで好成績を上げるためには、バラの香りを嗅がせるよりも
レモンやミント系の香りを嗅がせるようにしましょう
(参考文献:バラの香りの美学 (かもめの本棚) [ 蓬田バラの香り研究所 ])
ちなみにティーローズエレメントが配合されたメンオードトワレ見つけました↓
やっぱり身につける人を深いリラクゼーションとポジティブな気分へ導いてくれるそうです。使ってみようと思います(笑)