バラはその樹形から分けるとブッシュ(木バラ)、つる性バラ、半つる性バラ(シュラブ)に分けられます。
さて、ブッシュの中でもさらに直立性、半直立性、横張り性、半横張り性など枝の出方で細かく分ける場合もあるようです。
特に、庭に植える場合はこの樹形をよく理解した上で植え付けましょう。直立性の場合は株間を大きくとる必要はありませんが、横張り性は十分とる必要があります。購入する際はこの点にも気を付けてくださね。
では、今回はブッシュローズの剪定の手順を紹介しますね。
1.込み合った枝や幹の整理、密度を減らす 休眠すると葉が落とすのでその骨格があらわになります。
まずは、枯れた幹、弱った幹、古い幹を根元から切り詰めます。さらに、シュートについても残すべき数を制限します。全て残すと最終的に込み合って生育が悪くなり、きれいな花を咲かせることができません。株の勢いや大きさにもよりますが、3〜4本または5〜6本残します。残す幹は元気のよいもの新しいものを残します。ミニチュアの場合は少し多めに残します。
また、昨年開花した幹の同じ場所から2本以上の枝が出ているものは1本残し、あとは切ります。シュートが出ずに古い幹のみの場合でも、特に弱い幹は切り捨てます。
私も最初は分からずに適当に切り詰めていました。その結果、通路まで幹や枝が伸びてきてその後の剪定(秋剪定)で苦労しました(汗)
切り詰める場合は芽の向き(基本的には外向きの芽の1cmくらい上で切ります)も考慮したほうがいいですよ。
2.樹高を詰める 次に残した幹の樹高を整えます。基本的に頂芽優勢(一番上の芽が優先的に伸びる)なので、残した幹の太さを基準に切り詰めます。
細い枝幹の場合は3分の2の高さを目安に
中くらいの枝幹は2分の1の高さを目安に
太い枝幹の場合は2分の1の高さを目安に
切り詰めようにしています。
なお、鉢植えの場合は株元(接ぎ口)から20cm〜30cm位の深め剪定がおススメです。あまり高い位置で剪定すると、株元からのベー
サルシュート(株の世代交代に重要)が出ずらくなりますし、風などで倒れやすい不安定な鉢になるからです。
3.最後に全体を見て調整します。 混んでいるところや長すぎるところを切って調整しましょう。
※バラの花はハイブリッドティのような大輪系、フロリバンダ系の中輪、ミニチュアのような小輪系に分けられます。剪定する場合私は大輪系は大きな花を咲かせたいので深く切り詰め、中輪系はそれよ浅く切り詰め、小輪系はたくさん花を咲かせたいので枝を多く残し花数の確保するために浅く切り詰めます。
剪定する時の注意点は、よく切れる剪定ばさみを使い、幹や枝に対して水平に切るようにしてください。生け花のように水揚げが良くなるように斜めに切る必要はありません。
次回はつる性ばらの剪定について紹介しますね。
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