1.展着剤の役割と使い方
乳剤や水和剤など水で薄めて使うタイプの殺虫剤や殺菌剤を使用する際は、展着剤を加えて希釈液を作るのが効果的です。
展着剤の役割は
○葉に薬剤を付着しやすくる
つるつるした葉(例えばつばきなど)に薬剤を展着剤なしでそのまま散布すると、葉の上ではじかれて流れ落ちてしまい、薬剤の効果が薄れてしまいます。そこで、展着剤を加えることにより葉の表面に薬剤が付着しやすくなります。
○水と薬剤を混ざりやすくする
水和剤は水に溶けないので、よくかき混ぜても水の中で均一に混ざっていない場合があります。また、薬剤を作ってしばらく置いてい置くと薬剤が容器の下に沈殿してしまいます。そこで、展着剤を加えると薬剤の粒子が水の中で均一になり沈殿しにくくなります。
展着剤の主なものは「ダイン」です。私もダインを必ず加えて薬剤を作ります。
ダインを加える場合は、散布液1リットル当たり1〜0.3ml、約5~6滴程度です。
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※ダインのような展着剤は粘り気があるので、蓋はしっかり閉めましょうね。漏れると大変です。(私の経験談です。倉庫の床がベトベトになりました(笑)
2.薬剤を水で薄める希釈液の作り方
希釈液を作る前にまずは容器はしっかり洗浄しましょう。特に、別の薬剤を使った後は2~3回は容器とノズルはしっかり洗浄しましょう。適用のない薬剤を散布するのを防止するためです。
さて、希釈液をつく手順です。
@希釈する水を用意する
水で薄めた薬剤散布液は取り置き保存ができません。散布する量だけ水を準備し使い切るようにしましょう。
A展着剤を先に混ぜる
薬剤を混ぜる前に前述した展着剤を水に良く溶かしておきます。
B薬剤を混ぜる
薬剤を混ぜる前に、商品ラベルに記載されている適正な倍率を確認して先ほど用意した水に入れよく混ぜます。
例:希釈倍率1000倍なら水1リットルに対して薬剤1mlです。
C最後に噴霧器に入れて完成です。
薬剤散布は羽の裏側まで散布むらがないようにしっかりと散布しましょう。
#展着剤 #ダイン